フォンダシオン・ルイ・ヴィトンでの現代中国美術
過去10年間、美術オークションに少しでも注目してきた人は、現代中国美術の力には逃れることはできなかったでしょう。それゆえ、1月にフランスのFondation Louis Vuittonで開催される展覧会が、10年ぶりにフランスで現代中国アーティストに捧げられた初めての展覧会であることは驚きです。この展覧会は春を通して開催され、12人の中国アーティストと彼らの作品を一堂に集めます。
「Bentu」と題されたこの展覧会は、母国や故郷という概念を指し示しています。しかし、国境についての話ではありません。代わりに、地域とグローバルの対話や自己発見のプロセスを表しています。
展示される作品は、さまざまな世代のアーティストが多様な技法や素材を使用して変化する中国社会を探ります。インスタレーションだけでなく、クラシックや現代の音楽パフォーマンス、映画や詩も披露されます。
展示されるベテランアーティストの一人には、俳優としても画家としても実験的な活動を行ってきた劉小東がいます。また、実験的なドキュメンタリーを監督・制作してきた曹斐も出展しています。若い世代の劉詩媛も自身の作品を披露します。
本展覧会は、地域の文化、伝統、新技術、都市と農村の相互作用を検討しています。焦点はアイデンティティにあります。
「Bentu」展覧会は、現代中国美術の概観を提供することを意図していません。代わりに、主催者はそれが多角的な側面を持ち、その形式が絶えず進化していることを示したいと考えています。
展示は2016年1月27日に開始され、4月まで続きます。音楽、詩、映画は9月5日まで続きます。また、Foundation Louis Vuittonでは、1月27日から9月5日までの間、中国美術の永久コレクションの一部も紹介されます。