変化がやってくる: パリのメンズファッションショー
ロンドンとミラノに続いて、もうすぐフランスの首都が男性の春夏2017コレクションを披露する番です。新顔や欠席する大物、そしていくつかの変化についての最新ニュースをお届けします。
パリは、プレタポルテや高級ファッション業界を揺るがす広範な変化に抵抗するのかもしれません。何があろうとも、パリの男性のショーは将来のファッションの第一歩を示してくれるでしょう。
ロンドンとミラノの激動
最近、伝統からの脱却が進んでおり、デザイナーや高級ファッションブランドはますます男女のコレクションを統合し、「今見て今買う」に取り組んでいます。現在のソーシャルメディアのトレンドに鑑み、ショーと衣料品の販売の間にはあまりにも長い遅延があると考えられています。この動きの結果、6月10日から13日までのロンドンでは、多くの有名なファッションハウスが不在でした。通常はイベントの主役であるバーバリーも、来年9月に男女のコレクションを統合するためにショーを中止しました。ロンドンのスケジュールには大きな変革が起きました。
ミラノもこの激動の影響を受けるでしょう。昨年と比べてショーの数はわずかに減少していますが、エルメネジルド ゼニア、ロベルト カヴァリ、ボッテガ ヴェネタなどの有名ブランドが参加しなくなりました。ファッションショーを行わずにシンプルなプレゼンテーションを提供するブランドもあり、またイベントでコレクションを発表しないと決めたブランドもありました。ただし、プラダ、ミッソーニ、ヴィヴィアンウエストウッド、マルニ、ヴェルサーチ、ジョルジオ アルマーニは参加する予定です。
パリはトレンドに抵抗している
フランスの首都は、少なくとも今シーズンはこれらの変化に抵抗しているようです。ただし、今月、一つの重要な発表が突然行われました。6月7日、サンローランは新しいクリエイティブディレクターであるアンソニー・ヴァカレロがパリの男性ファッションウィークでショーを行わないことを発表しました。デザイナーの初めてのサンローランのコレクションは、9月のファッションウィークで発表されます。これが長い欠席のリストの最初なのか、それともヴァカレロ氏が昨年4月に就任したばかりだったためにスケジュールが厳しかったのかは、時間が経てば分かるでしょう。
数シーズンにわたりパリでランウェイショーを開催してきたSongzioも今回は参加しません。ただし、ブランドのSS 17コレクションの発表はキャンセルされず、6月13日にロンドンで行われました。
一方、新進気鋭のデザイナーたちは、ファッション界のこの地殻変動に影響を受けていないようです。Sean Suenのブランドは今回初めてイベントの正式メンバーとしてコレクションを発表します(6月26日、15:00)、Facetasmも同様に発表します(6月22日、11:00)、そしてOff-Whiteも参加します(6月26日、17:00)。何が起こっているかを考えると、注目すべき3つのショーです。
また、ディオール オム、ランバン、エルメス、バルマン オム、セルルティ、ベルルッティ、ケンゾー、ルイ ヴィトン、そしてヴァレンティノなど、一流のファッションブランドも参加します。